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Sunday, April 3, 2011

これ、本当なんだろうか。大問題だ。

ネットで拾った情報。

ひとつは、チェルノブイリ原発の風下に当たるベラルーシ共和国で起こったことの報告。
チェルノブイリでは何十年経っても被害が・・(リンク)

もうひとつは、
原子力発電所は「集団無責任体制」で建設され、住民のことなど考えられてない
という中部大学教授の武田教授の話・・(リンク)

これを見る限り、プルサーマルはすぐに計画を中止し、稼働中の原子炉も廃棄することを考えるのはもちろんだが、それに加えて、中部電力浜岡原発は全炉をできるだけ早期に停止しなければならない。

プルトニウムの毒性について、国内では矮小化して報道だが、海外では大騒ぎ・・(リンク)

ちなみに「風評被害」についても,疑問がある。
大変申し訳ないけれども、福島、そして風下に当たる宮城、近場の茨城などの農産物は食べたくない。利根川水系の水も飲みたくない。また、太平洋岸の千葉以北で取れた魚も食べたくない。風評被害、って言うが、「風評」ではない。政府は20km範囲に避難指示を出したが、危ないのは「原子炉の風下」だと言うことがはっきりしているのに、いつまで経っても「風下は避難しなさい」という誘導はない。そして、30kmも40kmも離れたところで基準値以上の放射線が観測される。これでは「避難指示が出てない地域だから大丈夫」とは言えないだろう。枝野官房長官は「大丈夫だ」「大丈夫だ」と言い続けている間にどんどん事態が悪化した(役に立たない管首相の代わりに陣頭指揮に当たる所は好感が持てるし(彼はこの件に政治生命を賭けているのだろう))、枝野氏の責任ではないのかも知れないが、彼も責任者の一人ではある)し、原発は今でも大量の放射能を含んだ海水を垂れ流していて止められていない。これで「安全だ」とは言えないだろう。その点で、枝野氏の対応は「戦況に対応するだけで手一杯で、見通しをもって臨めていない」とも言える。

枝野氏は、直ちに過去の気象データに基づいて「風下」になる可能性の高いところ特定し、風下には避難指示を出すとともに、当該地域の農産物の出荷を制限するべきだ。また、海流のデータに基づいて「下流」を特定し、下流の水産物の水揚げを制限するべきだ。
東京電力を悪者にしても始まらない。原子力推進は国策だったはずだ。原子力安全保安院とかいう役所も他人事のように記者会見しているが、原子力発電所の監督責任があるのは彼らであり、彼らが「安全だ」というお墨付きを与えたのが福島原発なのだ。「想定できなかった」というが、わずか100年少し前の明治時代には実際に今回の地震に匹敵する津波が東北を襲っているのであり、「想定できないわけはない」はずだ。

上記リンクにある武田教授は、「原発の所長は戦艦大和の艦長だ」と言っていた。表現はともかく、そのくらいの覚悟をもって事に当たる精神力がないと務まらないと。サラリーマンとして赴任しているだけではダメだと。日本のエリート組織にはノブレス・オブリージュが欠けている。高いポジションに就いている、その責任を果たす、という感覚に乏しい。無難に過ごすことしか考えてない。このままでは、第二、第三の福島原発が出てくる。

本当にやりきれない思いだ。

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