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Tuesday, January 15, 2013

文系・理系は弊害が大きい

日本では、大学受験のコースで「文系、理系」に別れてしまいます。そして、その後、文系の人は営業や事務などの仕事、理系の人は技術者の職に就きます。

昨今思うのですが、この弊害が大きい。

そもそも、どうして別れているか、というと、「数学が得意かどうか」くらいの感覚で分けているのがそもそも問題。で、大学受験では、

1)理系は数学ができれば、英語がダメでもOK
2)文系は英語が出来れば、数学がダメでもOK

で、かなり高い偏差値の学校でも合格してしまう。

で、昨今感じている事・・

結局、ビジネスの世界では、どちらの能力も必要なのだが、中途半端に分離して役割分担しているので、???という事がよくある。

例えば、マーケティングや営業などの「文系」仕事に全く理解がなく、技術サイドの都合だけで製品化されて世に出される製品。
例えば、ビジネスに、「組み立て」がなく、根性論で突撃特攻を繰り返す営業チーム、などなど。

文系の問題は、商売をキチンと仕組みで捕らえる習慣に欠けること。ビジネスが巧くいかないとき、個人のスキルで出ることは限られている。しかし、文系の仕事場では、何でも「やる気」「根性」「モチベーション」に還元されてしまう傾向がある。結局、「現場にハッパかける」事でその場をしのぐオペレーションが多すぎる。確かに特に営業フロントのモチベーション維持は重要であるが、それを営業だけに背負わせても問題は解決しないのだ。

理系の問題は、 自分たちは(理不尽に)怒られたり責められたりしない「安全圏」に身を置いて、ビジネスサイドを見下す傾向があること。特に製造業の会社だと、技術系社員の方が偏差値の高い大学出身であったりするのでわからないでもない。しかしながら、技術系社員はだいたいビジネスの泥臭い部分をほとんど分かってない。だから「優秀な技術者」のベンチャーの多くが失敗するのだ。

一番の弊害だと思うのは、いわゆる「理系」に進学する抽象的思考能力を持った人たちが、ビジネスのフロントに行きたがらない・・・という傾向だ。わかる。イヤなのはわかる。リスクだけ高いからだ。フロントは理不尽なところで、理不尽に責められる可能性が高いからだ。抽象的な思考能力は武器になるが、それだけでは勝てない。それよりも「専門家」になれば、頭脳だけで勝負できるし、賢そうに見てもらえる。得意分野を見つけて真面目にこつこつやってればキャリアもステップアップしていく。博打の要素が強いビジネスサイドは、エンジニアから見たらおいしくないポジションだろう・・。上司にも体育会系根性論者が多そうだし・・。

しかし、何とももったいないことだ。優秀な頭脳が、「奥の院」に閉じこもりたがり、ビジネス経験を積みたがらない。こういう傾向をなくするにはどうすればいいんだろうか。

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