Labels

hotel (64) android (47) mac (46) ubuntu (27) English (8) travel (6)

Sunday, May 11, 2014

残業代ゼロ法案について

東京新聞の記事

個人的には総論賛成だけれども、実のところ適切に運営するのは難しいだろうな、と思う。
  • 残業代をゼロにする、ということは、「この仕事ができていればOK」という範囲を労使で合意しないと行けない。本人の承諾なしに仕事を与えると、無制限に過重労働となるからだ。
  • そして、そのためにはジョブディスクリプションが明確であり、かつ、労使とも記述されたジョブディスクリプションを見て、仕事の量や質が判断し、議論できる必要がある。つまり、その仕事に通じていなければならない。
  • そして、その合意を形成する際に報酬も決定できなければならない。「この責任を負わせるなら、このくらいいただきたい」と言え、また、「よしわかった」と言えなければなりません。
こう書くと、これらは日本の労働慣行をかなりいじらないとできないことが分かります。
  •  そもそも、日本の組織は役割分担がグレーで、できる人ができない人をカバーするのが常識になっている。これをちゃんと評価しないと、不満が表面化しやすい。
  • 日本の会社は定期異動などでローテーションするのが当然であり、「ある業務のプロ」ではないケースが多い。従ってジョブディスクリプションを正しく設定することもできなければ、評価することも議論することもできない。
  • 日本の会社の昇給昇格は、年次+査定を加味し、本社で一括して行われます。現場に人事権はありませんが、これは現場にある程度裁量がないとできません。
そう考えると、日本の会社にこの「残業ゼロ制度」を持ってきても、うまく機能するとはとても思えないです。むしろ、単に、業務の担当者が「みなし管理職」のようになるだけですね。





No comments: