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Saturday, October 15, 2016

電通新入社員の過労死に思う2

このエントリの続き。

つまり、要素としては、
1)社内を閉鎖的なムラ化する文化がある
2)それは多分、電通だけではなく、多くの日本の会社にある
3)そこに染まらないと生きていけない。ドロップアウトの道が見えない場合、死に追い詰められる。
4)ムラ社会では、ムラの中では従順である限り保護されるが、どのムラも似たようなもので新参者には厳しく、ドロップアウトは非常に重い決断
5)逃げられない気持ちになる、のをよい事に、過剰なプレッシャーをかけて組織に従順に教育する文化が付帯的について回る

というベースがあって、その上で「辞める」「鬱になる」「自殺する」という3択になるのだが、その3択が重すぎる、のが問題。

そう考えたときに、

6)雇用を過剰に守ろうとする法律や文化

 が、大きな役割を果たしていると考えた。

 それって、「労働者が子供扱い」って事だよね。「会社は労働者を保護せよ、その代わり子供扱いして良い」って事だから。自分で自分の食い扶持を工面できない人間、を子供だとしたら、だけど。

やっぱり「終身雇用・年功序列」がダメな気がする。お互いに大人として「条件が合わなければサヨナラ」という割り切りがないと、糞詰まってしまう。そのためには、「流動的な労働市場」がいるし、更にそのためには「ダイナミックな雇用環境」が必要。労働者が目先の雇用にしがみついているうちは、実現しない事だ。

解決は遠いだろう。これは大半の労働者の既得権益(雇用と賃金の保護)を脅かすものだから。 それに、例えば若いウチはトレイニー(徒弟制の弟子)として低賃金で働き、一人前になったら正採用、ような形が考えられるが、これやったら「学歴カースト」にひびが入るよね。「偏差値の高い大学を出ている」事(だけ)がプライドの人たちは困るよね・・。


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