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Wednesday, June 21, 2017

働き方改革って、ITでしたっけ?

働き方改革、というバズワード、出てくる広告はITばかり。要するに、グループで「情報を共有」して、どこでも働けるようにする「ソリューション」です、的な。

ソリューションって・・・・"Solve"の名詞形だから・・何か「解決」してくれないと行けない。そして、「課題を解決する」ためのものだから「課題が明確」でないと行けない・・・

で、「情報共有ができてない」のが課題でしたっけ????。

 そもそもの改革の発端は「フレキシブルな働き方」で、「自宅でも勤務ができる」的なのはあくまでも、数あるフレキシビリティの「ひとつ」でしかない。で、「フレキシブルな働き方って何?」という議論がほとんどないまま、「自宅勤務」が目的になってしまっていて、「テレワークが解決です」みたいな話に飛躍してますよね?。

多分、故意に飛躍させて、大事な議論をさせないようにしている、と思われる。

その大事な議論は「雇用」ですね。仕事って、極論すると、

1.ともかく、言われた場所で言われたことをやれ(手足を動かせ)
2.ごちゃごちゃ細かい事は言わないから、結果だけ出せ

の2つあります。日本の労働法や雇用慣行は#1を想定したものです。だから、労災の認定やら過労死の問題でも、「指揮命令下にあったかどうか」が争点になりますよね。「実際にどんな仕事をしていたか」ではなく、「何時間会社にいたか」を問題にします。本来、残業や休日出勤は上司の命令によるものですが、実際には命令がなくてもあったものとみなし、「働かせた」と扱います。労働者はあくまでも「会社の命令に従って働いている(手足を動かしている)」という建前になっているわけです。これは労働者には都合のいい面もあって、「言う事さえちゃんと聞いていれば、責任は取らされない(会社全体が苦しくならない限り、クビにもならないし、賃下げもない)」という事です。手足を動かしているだけなんですから、責任問えませんよね。なので、実際には仕事がなくて暇であっても給料は貰えるわけです。

でも、テレワークって#2・・・を目指していますよね。今までは「会社にいる」事で、指揮命令下である事を確認できたんですが、テレワークすると確認ができなく(しにくく)なります。本人はいいですが、会社からすれば「指示した通りに手足を動かしているかどうかわからないのに、給料を払う」必要があり、不合理です。従業員は結果責任は取らないとすれば、「毎日努力するフリだけしていれば」給料は貰える事になります。結果が出てなくても、「勤務してますよ」というエビデンスの書類だけあればいいわけです。 それは何かヘンですよね。だって、せっかく家にいるのに、9時にPCのスイッチを入れたら業務に専念し、5時にスイッチを切ったら退勤で、その間仕事に専念・・・って、家にいるのにムリでしょ。

つまり、「結果ではなく、作業(プロセス)を管理する労働管理で、テレワークなんて向いてない」んです。「ITを使って擬似的に労務管理できます」なんて、やる意味がわかりません。「結果を管理する仕事」はつまるところ「雇用の問題」と密接に絡む、という事を全く無視して、テレワークだ、働き方改革だ、と言っても合理的なシステムなど作れない、ということです。「結果を出せなければクビ」という働き方なら、向いているわけです。例え放し飼いでも、結果だけ出してくれればよく、結果が出なければ切ればいい。会社から見れば、「プロセスが見えない」というリスクが損切りできる範囲に収まれば合理的です。労働者本人にとっても、結果さえ出せば勤務は緩いので、近所のコーヒーショップやレストランに行ったり、ジムに行ってもいい。「結果」で行動を縛るから、極端に脱線はしない・・・脱線しすぎると結果が出ずにクビになる・・・から淘汰されますから。

と、ここまで書いて、更にいろんな日本の企業文化やら何やら絡んで「根深いなぁ〜」と思っていたところで、その辺りに切り込んでいる本がありました。

橘玲著 幸福の「資本」論

出たばかりの本です。p117〜、「サラリーマンという生き方」とか参考になるでしょう。日本型雇用の問題点が書かれています。

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