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Monday, November 29, 2010

おいおい大丈夫か?

文部科学省が教員免許に「修士」を要件とすることを検討しているらしい(記事)。

そんなもんいるわけないだろ!(怒)

お勉強ができる事と、教えること、或いは集団を統率する能力は全く異なる。その中の「お勉強」の要素だけ取り出して評価すると、他の能力要素が低下するのではないか?今の教育現場で足りないのは教員の教科理解のレベルなのか?「お勉強」がデキル人が学級崩壊を止められるんですかね?
ボーイスカウト(ガールスカウト)のリーダーをX年以上やった経験、あるいはスポーツクラブや学習塾でアルバイト講師の経験があり、経営者や所属上の推薦状がある者、などにした方がよほどいいのではないか。或いは民間企業の出身で、上司の推薦のある者、などの方が、いい人材が集まるんじゃないですかね?

会社でもそうね。偏差値の高い大学卒が活躍しているのは、コンサルタント業や専門職、エンジニアで,確かに優秀。だけど営業になると、かなり崩れてくる。人を相手にする商売は、学歴の要素が薄いんじゃないか。優秀な大学を出ているし本人も自信があるが、さっぱり売れない、という営業マンはたくさんいる。教員も人を相手にする本来泥臭い仕事な訳で、「頭の良さ」「お勉強の成績」でハードルを上げるのはいかがなものでしょう。

今や高卒者の半分が大学に進学する時代なので、大卒のレベルが下がっているのは間違いないが、だからと言って「院卒」を要件にする必要はなかろう。教員採用試験を難しくすればイイだけだ。

勘ぐってしまうと、「難化させたくないが、ハードルは上げたい」のではないか。専門の大学院を出てしまうと、教員以外の職には却って就きにくくなるので、本当に志望する人しか免許を取ろうと思わない。最近話題にならないが、以前、某県で教員のコネ採用が明らかになってテレビで話題になった。「日本中どこでも行われている」とも。合わせて考えると、専門大学の院卒を要件にすれば、より、教員や有力者の子弟が教職に就きやすくなる、だろうと想像できる。フツーの人はそもそも目指さなくなり、「受かるぞ」という半ば確信がないと進学するメリットがなくなるから、コネでもないと受ける動機がなくなってしまう。
ただの勘ぐりだが。

Sunday, November 21, 2010

就活が厳しいらしい

新聞などの報道によると、来年度大卒の就職が決まらず、内定率は史上最低らしい。一方で、別の報道では、日本企業が優秀な人材を求めて中国でリクルート活動を行って人を採用している。優秀な人材の宝庫で、予定数以上を採用しているらしい。

考えてみれば当たり前のことで、大学3年まで目的意識もなく、ロクに勉強してない、キツイ仕事はやりたくないという安定志向の日本の大学生など価値がないに決まっているじゃないか。ストレートに金儲けしたい、と欲望を持ち、そのためなら下積みでもキツイ仕事も厭わない中国人学生の方が魅力的に見えるに決まっているじゃないか。

読売新聞の大手小町のサイトなどを見ても、「労働者」vs「経営側」はいつも、サビ残や休日出勤を巡って大激論だ。労働者側の論理は労働法的には正しいが、労働法的に正しい「だけ」の労働者に職はない、という事だ。私は、日本の過度に労働者に甘すぎる労働法が、温室・無菌室として働き、逆に労働者が世界の他の国で通用しないヤワなビジネスマンになる事を助長した、と考えている。

労働法は、目先の雇用や労働条件などは守ってくれるが、「国際的に見て豊かな生活水準」を保証はしてくれない。豊かになる事さえ保証してくれない。豊かな生活を保障するのは自分のビジネス能力しかないのだが、多くの労働者は「まず会社に生活を守ってもらおう」とするのだ。そして、今、その思想で育った子供達が、海外の労働者との競争で苦戦しつつある。

ジョブカードだの雇用助成だのやってもあまり効かない。「欲しい人材」がいないんだから。

Thursday, November 18, 2010

ホテルコムズ大津

ホテルコムズ大津

紅葉の観光シーズンだから(?)、京都のホテルが満杯で、大津に宿を取りました。京都駅からは2駅9分ですから、アクセスは悪くありません。今回は琵琶湖を望む側の部屋だったので、夜景がキレイだったのと、朝の琵琶湖もなかなかよかったなぁ、というのが感想です。

大津駅南口直結というロケーションはなかなかよくて、特に京都のホテルの代替として使う場合に威力を発揮。

部屋は広くて清潔。机も広めでマル。よくあるお茶セット(ポットやコップ)が部屋に備わっていない代わりに、フロントでコーヒーやペットボトルを無料で配っています。お茶セット使わない私にしてみると、かえって机が広く使えてよろしいです。コンビニがなくて、駅の反対側(地下通路アリ)に行く必要があるので、それはちょっと不便かも。距離的にはそんな遠くないんだけどね。

★★★

チェックアウト10時はちょっと早いかなぁ・・・。

Wednesday, November 10, 2010

なぜみんな携帯電話に凝るんだろう?

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

を読んでから、「伽藍とバザール」「政治空間と貨幣空間」について考えていて、ふっと、なぜお金がない人の方が携帯電話に凝るのか、政治空間と貨幣空間の考え方を使って理解できた気がします。

私の身の回りの人を見てて疑問に思う事の一つに、「大した給料じゃないはずなのに、なんで高価な携帯電話を次々買い換えるんだろう?」というのがあります。どうでメインは電話とメールなので、例えばみんなでPHSにすれば大幅に安くできて家計も助かるはずです。なのに、なぜか最新機種にどんどん乗り換える。お金持ちの方がかえって古い機種を長いこと使ってる。(デジモノが好きで買っている人除く)

で、「なるほど」と思ったことが、「携帯電話は政治空間を作る(或いは維持する)道具だ」という事です。地方から上京して、故郷の知り合いが身近にいない私の人間関係は家族を除けば基本的に「貨幣空間」です。携帯電話はビジネスの道具に過ぎません。必要なスペックを満たしていればいい。

でも、政治空間に生きている人にとって、携帯は「ともだち」との「つながり」を維持する大切な道具なんです。だからお金を掛ける。本には「木更津キャッツアイ」の例が出ていました。時間と空間を共有しないと政治空間は維持できないんだと。しかし都会で働いている多くの人は、あんな風に「溜まる」ような生活は難しく、その代替として時間と空間を仮想的に共有する手段として携帯があるんだな、と。しかも、その象徴(記号)に、「最新型は自慢できる」というオマケ付き。「どうだー」と自慢できる。自慢が受け容れられるためには、「それ欲しい」という消費の価値観が共有できてないといけない。携帯は、みんな「最新が欲しい」デジモノで、常に携帯しているので(当たり前か)、その点でも見栄張りアイテムとして優れてるんだろうな。女性のブランドバッグと同じ。

私みたいに地方から上京し、つながりが切れてしまった人は別にして、元々関東圏に住んでいて、友人達の大半が簡単に集まれる環境にいれば、やはり「つながり」が大切なんだろうなぁ、と思います。

なんだか、納得できた気がします。