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Tuesday, December 22, 2020

転売ヤー

PS5の発売もあって、「転売ヤー」がまた脚光を浴びてるな。

まず、言えるのは転売自体は違法行為ではない、ということ。 企業が日常茶飯事にやっていることだ。お店でものを売るのだって転売のようなものだから。そこに境界線は引けないので、転売自体を違法にはできないだろう。

そもそも以前は「メーカーによる流通経路の支配」の方が問題で、そこに公取なんかが入って「流通は自由でないといけない」という風にしたわけだから、当たり前だ。ちなみに、知ってる範囲だと家電品なんかそうだな。昔は系列店に卸したりして、転売はさせないようにコントロールしていた。これはどちらかと言えば「値崩れを防ぐ」目的だった。安売り店に流れて安い値段で売られると既存の流通網にも価格を下げる圧力がかかり、結局メーカーにも値下げ圧力がやってくるから。「安物」のイメージもよくない。だから、安売り店に商品が流れないように監視して、流れているのを見つけたらそのルートの商品供給を止めたりしていた。それがいかん、と「定価」というのを廃止して、値段も自由につけるようにした(が結局、参考価格として「希望小売価格」ってのが残ったが)。既存の流通網をぶっ壊すには「流通を自由に」しなければいけない。そして、流通が自由なのだから「転売ヤー」だって自由なのだ。

 それを止めようと思ったら・・。卸先を調整するしかないわな。「おひとり様1点限り」をちゃんと守ってくれるところに卸す。ネット販売で「1アカウント1つ」しか売らない小売業者に卸すとか、ネット直販ルートを強化するとか。安い高いにかかわらずメーカーから小売価格を指示はできないルールだし、価格のコントロールを理由に取引を切ったりすることもできない。最初に取引先を絞っておかないといかんのだな。その点、アップルはうまくやっていると思う・・。

 

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