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Wednesday, June 23, 2021

東京:緊急事態宣言解除と蔓延防止措置ヘ移行

昨日からかな、移行したはずなんですが・・・

正直、どちらも同じ目的の措置な上に最初から基準がある訳じゃないので違いがよく分かりませんが。

東京に関しては「オリンピック」を意識しての事ではないかと思ったりします。開催地「緊急事態」のままでは都合が悪い。とはいえ、完全開放もできない、と。

飲酒に関してやや緩和されるようですね。「一人酒」だとなんだかあまり意味がない気もしますが。

 

今回は措置の是非ではなく、飲酒について書いてみたいと思います。

今回の措置で「いかに多くの酒を皆で消費してきたか」「飲食業かいかにそれに依存してきたか」が浮き彫りになったような気もします。あまり言われてませんが、個人的な感想で。

緊急事態宣言が始まったころは「夜食事をするところがなくて困る人」にインタビューしてましたけど、実際は「お酒が出せないと商売あがったり」という報道が目立ちます。「食事」の問題ではなかったわけです(食事に酒を含む人も多いでしょうが、酒は嗜好品なので「ないと困る」ものではないはずです)。また、路上呑み・・・ってちょっと常軌を逸しているような「そこまでして飲みたいか」という人も出現していましたね。

 お酒の文化や産業の都合もあるとは思いますが、一方で過度の飲酒は社会問題であり、 せっかくの機会なので飲酒習慣を見直したほうがよいと思います。下にURL貼りますが、飲酒者上位20%の人がアルコールの70%を消費しているという統計もあるそうで、これはちょっと異常ではないかと思います。このような過剰飲酒者を市場にして酒業界や「飲食店」が存在するのだとしたら、酒業界や飲食業界自体が健全とは言えないのではないかとも思います。昨今「ストロング系」の弊害も話題になっていますよね。

 酒を全面的には禁止する必要はないですし、 「適度に」飲むことも何ら問題ないですが、アルコール中毒患者は100万人もいて、予備軍はその何倍もいると思われるので、何もしないのもどうかと思います。

飲酒に関する統計こちらもうひとつ(PDF)

タバコにはTASPOがあると思いますが、飲酒も似たようなのを考えてもよいのではないかと思います。もしくはどちらも「成人」を対象にしているので一緒にしてもいいと思いますが。

個人的には次のようなもの。

  •  酒もタバコも、免許のある店か飲食店でしか買えない(タバコは登録?)
  •  酒、タバコを購入する際にはTASPOを提示して、販売を記録する
  • タバコは、1箱単位で、月間30箱の購入が可能(海外からのお土産は除外してよい)
  •  お酒はアルコール量を単位化する。例えば350ml缶のビールを100ポイントとして1日200ポイント換算。月間6000ポイントとか8000ポイントに制限する。飲食店でも「大ジョッキxxxポイント、中ジョッキxxxポイント」とする。複数人で分割計上できるようなレジを使用する。結婚式やパーティはTASPO登録者人数割でよい。
  • カードは本人しか使用できず、貸借は禁止される(カードは写真入り)
    (家族はどうするか、という話はある)
  • 購入枠は月単位で繰越はできない(あるいは1ヶ月だけ余った分を繰越でき、2ヶ月以上前のポイントは失効する、とか) 
  • 海外からのお土産は免税範囲はポイントに加算不要、課税分はポイントが必要

 もちろん、 副作用もある。次のような事が懸念される。

  • 飲まない、吸わない配偶者がいる場合、結局2倍になり(成人した家族がいればもっと)、抜け穴になる
  •  飲まない、吸わない人のTASPOを貸借する場合や、盗難になる事がある
  • 脅して酒やタバコを買わせる恐喝の類が起こることがある
  •  飲まない、吸わない人に無理やり「飲み」同行させる人が出る
  • パーティ・会食でバカ飲みする人が出る
  •  飲食業界は再編を余儀なくされる
  • 酒造メーカーの会社で立ち行かなくなる会社がでる
  • 海外では自由なので行って飲みまくる人が出る(素行の悪い旅行者を送り出すことになる懸念)
  • 購入して自分では飲まずに転売する人が出る(酒類、タバコ類の販売は免許制なので、転売は違法だが、友人間で融通する人は必ず出るだろう)、あるいは購入枠の転売が可能ならそういう人が
  • 密輸業者が出てきそう

とは言え、抑止効果が大きいと思われるので無駄にはならないだろう・・。抜け穴をフル動員して今まで通り飲む人はなくなりはしないだろうが、多数の人は家族間の融通程度に抑えられるのではないだろうか。

かつて、お酒は「神聖な飲み物」であった。ところが、企業化されて大量消費されるうになって、もはや「お酒」というだけでは「神聖さ」はなくなってしまった。安いのがたくさんあるから。お酒が体に悪いのはもうわかっている事なので、「適度に抑える」のが良いと思う。が、一方で企業となって株主を満足させねばならない酒造企業は「ガンガン、どんどん」飲んでほしい、という事になり、節度がなくなってしまう。国内での消費を総量規制しないと、そこら中がアル中だらけになっても「もっともっと飲んでほしい」になってしまいかねない。もちろん「買う、買わない」「飲む、飲まない」の選択権は消費者にもあるのはあるが、一日中CMを見せられたんじゃ、争うのは難しい。

 コロナのせいで「外飲み」が一種規制され、そこで見えてきたものもあるだろうし、生活の方を見直すきっかけにもできるはず。

安い酒をガブガブ飲む、という人が増えているんだとしたら、減らしたほうが良いのではないか。そんなことを考えてみた。


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