ふるさと納税と言うのをはじめてやってみた。案外簡単だったが、制度的には「面白い」点と「?」な点があるので書いてみる。
まず、ふるさと納税の仕組みだけれども。自治体に「寄付」をするんだな。 で、証明書が送られてくるから、それを確定申告で申告したら住民税から差し引かれる、と(自動でやってくれる仕組みもあるらしいが割愛) 。なので、プラマイすると同じ住民税をおさめるだけなんだけど、ふるさと納税した分はその自治体に行って、居住地の住民税から引かれる。だから居住地の自治体としては損をする、という。なお、個人負担2000円が必要。
で、各自治体が個々にシステムを作るのは大変だし、国民(住民?)としても個々のサイトを探すのは大変。まとめて処理してくれるサイトでやれれば簡単だよね、という事で、ポータルがある。テレビ宣伝しているのは、さとふる、とかふるなび、とかある。今回は楽天モバイルでお世話になっているという事で、楽天のふるさと納税、を使った。
さて感想を。
👍面白い、有意義かも、と思った点
- まず「返礼品を探す」という作業を通じて、今まで知らなかった自治体、土地を知るきっかけになり、興味がわいた事。
- 百貨店やスーパー、専門店その他で見たことのない産品に触れるきっかけになったこと。
- つまり、一つは一般国民が「地方を知る、学ぶ」きっかけとして働き、今はコロナで難しいが、中長期的には観光含めた「地域興し」に貢献するきっかけとして働く可能性がある事
- そして二つ目は、それを「民間業者」を通さずに、自治体と国民個人が「直接つながる」事で行えること。百貨店などの流通業者の戦略や思惑に左右されず、各自治体や地方の業者が横並びで競争する。
- なので、「税金を地方に分配する」だけではない、様々な「地方産業振興」「地域経済活性化」効果が見込めるんだな、と納得した。
👎課題かな?と思うところ
- 本当は「故郷」とか「ご縁のあった自治体」に寄付すべきものなんだろうが、結局「コスパのいい返礼品探し」が目的になってしまう。
- 産業振興の効果はあるとしても、消費財や食料品など個人向け商材を生産販売している業者にしか恩恵がない。
- 返礼品の種類が膨大で選ぶ時間が無駄。暇人しかできない。
まあ、面白い制度だとは思うけど、本来居住地のインフラコストや行政コストを「住民が負担する」のが住民税なんだから、その主旨から外れないようにしないと制度が歪んでいきかねないな、と思いました。
利用者についていえば、「居住地の自治体」へのリスペクトを忘れない範囲でやろうということと、返礼品を見るだけでなく、ご縁のできた自治体は地図で場所を確認したり自治体のホームページや観光案内ページを見てみる、というくらいやってみてもいいのではないかな?と思いました。
今回ご縁のあった自治体
北海道については時々訪れていますから、時間を見て訪れてみたいなぁ、と思っています。
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