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Monday, April 25, 2022

テレワーク終了のお知らせ

 ホンダがテレワークを終了し原則出社に戻すという(Yahooニュース)。

コロナ終息の気運の中、ホンダに限らず多くの会社でテレワークが終了モードになっているという。まあ、正直「そうだろうな」という感想しかない。前にも書いたが、そもそも現在の労働法制はテレワークには向いていない。

コロナでリモートワークは進展するか

コロナでリモートワークは進展するか(続)

コロナでリモートワークは進展するか(続々)

2年ほど前に書いたが、何も変わっていない。リモートワークを雇用制度と絡めて議論されることもなく、労働者も「特典」くらいにしか思ってない。テレビの討論番組で何度か著名人が「日本の労働の仕組み自体がテレワークに向いてない」趣旨の発言をしたのを見たことがあるが、そこは論点にならず他の出席者も司会も華麗にスルーしていた。「雇用安定」の邪魔になる意見はタブーなのだろうか。

実際、自分の仕事ではテレワークは活用している。生では一度も会ったことのない人たちとも仕事をしている。国内だけじゃない。アジア、米国、欧州の他の会社の人たちとも。これが可能なのは、基本的に同業者で、かつこちらが欧米企業勤務経験もあるので、初対面の段階からツーカーだからだ。そして、お互いに「付き合うリスク」が限定できているからだ。お互いの仕事に役に立たない相手ならお互いに切れるから、「ツーカーではない」相手は切ってしまえる。ローコンテクスト前提のコミュニケーションなので、お互いに必要なことを要領よくコミュニケーションする。

でも日本はどうだ。特に社内では終身雇用なので「相互に切れない」「ツーカーではない相手も含めて仕事を進める」必要がある。こういう環境ではリモートワークは効果を発揮しにくい。空間を共有して、目や耳に入る情報を共有しているハイコンテキクスト前提のコミュニケーション方法のままでは効果的ではない。空気を読んで、全体を見て、誰かの足りないところを自然と他の人が補うようなことだ。オンラインでは情報がいろいろ抜け落ちてしまう。しかし、これを補うには「ほうれんそう」などという生ぬるいものではなく、もっと情報の形式化を進めないといけないし、それこそDXだろうが・・。

いずれにしても、今後、テレワークが残る企業と止める企業が出てくるんだろうな、と思います。

 

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