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Monday, July 16, 2012

橋下市長と文楽について思う

大阪市の橋下市長が文楽について「無条件に存続させるわけではないぞ」と言っているらしい。これで「伝統芸能を潰すのか」と騒ぎになっている。

しかし、考えてみれば「無条件に存在を認めるわけではない」と言っているだけで、「廃止する」とは言ってない。橋下市長が求めているのは「合理的に、存在意義を説明せよ」だ。これは事業仕分けの時に、蓮舫議員が「(スーパーコンピュータ事業について)なぜ2番ではダメなんですか?」と質問したのと同じだ。

どうも日本のいろんな団体は、習慣でお金をもらうことに慣れきって、「なぜお金を受け取る価値があるのか」を厳しく追及してこなかったのではないか。「説明責任を果たす」とは、自分たちの都合のいい事だけを言えばいい、のではなく、キチンと「合理的に」根拠を説明できなければならない。

橋下市長も蓮舫議員も説明を求めただけだ。なのに、説明はしないで、「潰すのか!」と憤る人たちがたくさんいた。お子様と言うほかない。説明すればいいだけ(それはそれで大変だけど)なんだが。もっとも、民間企業の場合は、役員がそれを自分でやりきれないのでコンサルティングファームを雇うわけだけど・・・。

欧米礼賛というわけではないのだが、この辺の説明は欧米人の方がうまい。もちろん全員ができるわけではなく、エリートのスキルな訳だが、MBAホルダーなどはこれで出世するようなものだ(逆に、できないと、有力者の子弟でもエリートクラブに入れてもらえない)。予算には限りがあるわけだから、ぶんどり合戦が行われるのはどこでも同じ。ただ、そこが「密室で」とか「慣習だから」と予算配分されるのか、 議論を戦わせてぶんどるかの違いがある。後者の方が納得感が高いではないか。

事業仕分けの時の蓮舫議員の追求に、そもそも答えられない(反撃できない)しどろもどろのおじさん達は、いったいどんな仕事してきたんだろう、と思う。天下って財団などの理事をしているのだから元々は東大などの大学を卒業、霞ヶ関のキャリア官僚だったはずだけれども、長年「上にしか説明の要らない」世界にいるとああなるのか・・・と思ってしまう。

どんな社会でも長年ずっと変わらずにいるとよどんでくる。固定した価値観が単なる慣習になり、トップの脇を有力者が固め、先生には絶対反対できない世界。相撲界ももめたが、同じ体質は伝統芸能の世界や、学会に広く及んでいるのではないか?。別に特殊な世界でなくても、田舎の方に行くと都会からの補助金や公共事業で食っている自治体がある。こういうところも、もう仕組みができあがっていて、地元の名士達が事業を独占する利権構造ができあがっているという。根は同じだろう。人のやることなので、ある程度は仕方ないとはいえ、やりきれないなぁ。


 

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